SDGsワークショップ in 小牧市立味岡中学校
キッカケキカク運営の後藤です。
11月6日に、小牧市立味岡中学校様にてSDGsワークショップを実施しました。
https://www.komaki-aic.ed.jp/ajioka-j/
1年生の皆さんを対象とした今回のワークショップ。
「こういう街や世界に住んでみたい!」っていうアイディアを考え、そして「意識し、行動し続けることの大切さと、その難しさ」を生徒の皆さんに感じていただけたようです。
それぞれが取り組みたいことや課題の創出に繋がる場になったようで、とてもよい研修になったかなと思います。
生徒の皆さんからどんな意見が出てきたのか、そしてどのような様子だったのかレポートにまとめていきます。
依頼の背景
授業でSDGsを学び基本的なことは理解しているそうですが、ただ
「自分自身でどんな事ができるのか、という考えにはまだ至っていない」
ということでした。その上で、
「社会(大人の世界)をしって、何ができるのか考えてほしい。」
そのためには自分ゴトとして捉える必要があり、SDGsカードゲームを体験させたいとのことでした。
昨年もこちらの中学校でワークショップを実施し、生徒のみなさんが楽しそうに体験してた様子から、今年もご依頼をいただきました。
昨年のワークショップの様子はこちらでご確認ください。
事前に先生にも研修
今年度は、生徒のみなさんが体験する前に、1年生の担任の先生方にもカードゲームを体験していただきました。
1年生7クラスを1日で実施するという都合上、先生方にもワークショップにご協力頂く必要があり、事前体験会を企画。
流れややり方を覚えてもらいつつ、実際に生徒のみなさんが体験するワークショップに取り組んでいただきました。世界をバランスよくいいものにしようと、先生同士で声を掛け合いながら動かれていましたね。
これまでになかったような質問や先生ならではという視点もあり、こちらも改めて考える機会となりました。
生徒向け2030SDGsカードゲーム
さて、生徒のみなさんのワークショップに戻りまして、まずは『2030SDGs』カードゲームを実施。
個人や世界のゴール達成に向けて、みんなで連携しながらプロジェクトを達成していきました。
ゲームでは
- 周りと協力できる機会になった、それがないと成り立たないことが知れた
- 経済、環境、社会をバランスよく目標達成するのは難しいと感じた
- なにを優先すべきか考える必要があった
などの感想が出ていました。他には、時間の大切さに気づくことができた、という意見もあり、それぞれが世界を良くするために何が大切なのか、ということを感じてくれたようです。
周りとの協力という点では、チームの枠を超えて連携する姿もたくさん見られました。
ゲーム中に「どんどん動こう」「あれとこれができる」と声を掛けている子がいて、またその姿を見て、他の生徒が「あの子の行動がいいな」と思ってワークシートに感想を書いてたのが素敵だなと感じました!
動き方っていうのは人それぞれですが、周りの子の様子を見て自分の気づきとかに繋がることもありますよね。
そういったところから、自分の姿を振り返ったり、他のお友達の良いところを認めたりと、そういう機会にもなったのかもしれません。
カードゲームの目的は、「なぜSDGsが必要なのか」「そしてどんな可能性が生まれるか」この2つを知ってもらうことです。それはSDGsの目標とか達成度に関する話では有るんですが、周りのお友達や仲間との連携の大切さとか、その姿を見る、とか、色んな可能性があるなと改めて気づかせてもらいました。
ゲームの感想をワークシートに書いてもらったんですが、下記のようなイラストで表現してくれた生徒もいて、良かったなって思いました。
ディスカッション
テーマは
- どんな街に住みたいか
- 生きたい未来はどんな世界だろう
カードゲームでSDGsに触れ、自分たちの考え方や気づきも得られた後で、どんな未来にしていきたいか、どんな街に住んでみたいか、を話し合いました。
各クラスでグループを作り和気あいあいと討議しつつも、
- 経済と環境を両立させたいが、政策だけに頼っては難しいと思う
- お金もあって社会性もあるバランスの良い町
- 自分のやりたいことが立場や貧富の差に関係なくやれる世界でいきたい
など、世界の色んな側面を両立しているとかバランスが取れている、そういう世界や社会に住んでみたいという意見が多かったように思います。
昨年は、ロボットがいる世界、空飛ぶ車で移動したいという、便利なものがある未来を想像するグループが多かったんですが、このあたりは同じ学年でも異なる意見がでていて興味深いなと思いました。
子育て支援の充実とか、地域交流っていうワードも発表の中では出てきており、子どもながらに地域をどう盛り上げていくか、ということも話し合えたのかなと思いました。
明日からできることを考える
ワークショップの最後には、「学校や家庭でできそうなこと」を考えてもらいました。
- 給食を食べられる量だけに
- 無駄に買わない
- 緑を大事にする
と、環境面でできそうなことを上げる子が多かったですね。
さらに、
- 友達に話しかける
- ボランティア活動を実施する
と、人との繋がりや地域との繋がりを挙げてくれた子もいて、中学生のみなさんがキッカケとなって地域を盛り上げていく、そんな姿を想像しました。
まとめ
今回は味岡中学生の皆さんと、SDGsや未来、街について考えました。
最後に、ワークショップ後で先生からいただいた感想を共有します。
「ワークショップを受ける前の生徒は、SDGsという言葉は、「環境を守ること=SDGs」ぐらいの認識しかなかったと思います。しかし、今日のワークショップを通して、『自分がどのような世界に住みたいか、そのためにどのようなことを意識・行動すると良いかを考え、実践を続けること=SDGs』ということを、少しは認識できたのではないかと思います。」
お知らせ
一般社団法人キッカケキカクでは、学校はもちろん企業や団体に対して、SDGs×キャリア教育×まちづくりの視点を基盤に、人と地域を巻き込んだスパイラルアップを目指し様々な取り組みを行っております。
まちをつくる力を提案していくためには様々な地域の方々と力をかけあわせパートナーシップを築いていくことが不可欠です。
・まちづくりイベント企画
・社員研修プログラム
・学校、子育て団体等での出前講座
などなど、皆様のニーズに合わせたキカクを
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